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2013年5月28日火曜日

用心棒

先週末に黒澤明監督の「用心棒」を観ました。

  • 製作国:日本(1961年)
  • 監督:黒澤明
  • 脚本:黒澤明、菊島隆三
  • 出演:三船敏郎、仲代達矢、志村喬
  • 上映時間:110分
【あらすじ】

江戸時代末期、一人の浪人(三船敏郎)が2つのやくざ勢力が対立する小さな宿場町を訪れる。浪人は自らを桑畑三十郎と名乗り、やくざ勢力をつぶし合いさせようとする。
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最近仲代達矢さんが出演されている映画を観る事が多いのですが、本当に素晴らしい俳優さんだな、とつくづく思います。今回観た「用心棒」では三船敏郎さんの敵役のやくざを演じているのですが、立ち居振る舞いにとても色気があるのです。

もうだいぶ前に一度観たことがある映画なのですが、やっぱり三船敏郎さん演ずる桑畑三十郎はすべてに無駄が無く、特にラストのセリフは何度観てもたまらなくかっこいいです!未だに先日観た「切腹」の津雲半四郎のまねが流行っている我が家ですが、この映画を観終わってからは出かける際などに桑畑三十郎のラストのシーンのセリフをまねする者が2名ほどおります。

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2013年5月25日土曜日

女が階段を上る時

成瀬巳喜男監督の「女が階段を上る時」を観ました。
2010年に亡くなった高峰秀子さん主演の映画です。高峰秀子さんはこの映画で衣装も担当されています。

  • 製作国:日本(1960年公開)
  • 監督:成瀬巳喜男
  • 脚本:菊島隆三
  • 出演:高峰秀子、仲代達矢
  • 上映時間:111分


【あらすじ】

圭子(高峰秀子)は銀座のバーで雇われママとして働いている。バーの売り上げが落ちたことでオーナーからもっと営業努力をするように言われる。そんな時、以前圭子のもとで働いていたユリが開いたバーに圭子の客が通っているという噂を耳にし、ユリのバーを視察がてら訪れる。やがて、圭子は自分の店を持ちたいと決心し、資金集めに奔走するが・・・。----------------------------------------------------------------------------------------------

女性が一人で生きていくのが大変なのは今も60年代も変わらないのだな、と思いました。特に銀座という競争率の高い場所でホステスとして働くには相当な苦労が必要で、他の若いホステスたちがうまく男性客に取り入って独立していく中で、誇り高い圭子は客集め・資金集めに苦労していて、ホステスという職業に身を捧げきれない圭子の生き方がネックになっているのをみていてとってももどかしい気持ちになりました。

圭子ととても対照的だと思ったのは、圭子のもとで働いていた「純子ちゃん」です。彼女はとってもおちゃめで世間知らずでかわいいのですが、意外としっかりしていて、自分の店をいずれは持ちたい、という確固たる夢を持っています。でも、そんな野心をまったく感じさせないのが彼女の憎めないところ。圭子から電話で体良くお客様に断りを入れる方法を学んだあと、「純子、ひとつお利口になっちゃった」と茶目っ気たっぷりに言ったり、圭子の亡くなった夫の写真を見て、「太っててがっかり」とずけずけ言えちゃうんです。純子みたいに多少図々しいところが無いと自分のお店なんてもてないのだろうなあ・・・とあらためて圭子に同情。

音楽が軽快でとても映画に合っていて良かったと思いました。音楽は黛敏郎さんです。

1960年代の日本の男性社会で健気に生きる女性たちの辛さがよくよく伝わってきました。

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2013年5月22日水曜日

切腹

小林正樹監督の「切腹」を観ました。

  • 製作国:日本(1962年)
  • 監督:小林正樹
  • 脚本:橋本忍
  • 出演:仲代達矢、三國連太郎、丹波哲郎、岩下志麻
  • 上映時間:133分


【あらすじ】

ある日、井伊家の江戸屋敷を津雲半四郎(仲代達矢)という浪人が訪ねてきます。井伊家の家老斎藤勘解由(三國連太郎)に、お家断絶で生活が困難な為武士らしく切腹をしたいと言う。その申し出を受けた家老は、当時巷で横行していた浪人たちによるゆすりの類と思い、以前に井伊家へ同じように切腹をしたい、と言ってきた浪人の話を持ち出し、半四郎を追い返そうとします。しかし、半四郎の意志は固く、井伊家の庭で切腹をする事となりましたが、その場で半四郎は思いがけない話をはじめるのでした・・・。

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素晴らしい映画を観ました。

終始津雲半四郎の物静かな語り口で進むのですが、その静かさが半四郎の抑えられた怒りをより表わしているように思えました。

当時の武士社会で、いつ誰の身に襲いかかりかねないお家断絶。それを逃れている井伊家の家臣たちの無慈悲さ、傲慢さと、苦しい生活の中でも小さな幸せを大切に家族で支え合って生きてきた半四郎一家の差が非常に強調されていました。

最後の殺陣のシーンはとても迫力があります。映画自体に感動していた事もありますが、あまりの殺陣のかっこよさに我が家ではこの映画を観た後から津雲半四郎の剣の構え方をまねするのが流行っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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2013年5月12日日曜日

黒澤明監督の「乱」を観ました。
シェイクスピアの「リア王」が原作の映画です。
素晴らしい映画でした。

  • 製作国:日本、フランス(1985年)
  • 監督:黒澤明
  • 脚本:黒澤明、小国英雄、井出雅人
  • 出演:仲代達矢、寺尾總、根津甚八、隆大介、原田美枝子
  • 上映時間:162分


領主一文字秀虎(仲代達矢さん)は家督を長男太郎(寺尾總さん)に譲り、自身は大殿として隠居すると3人の息子、三男を婿に欲しがる藤巻(植木等さん)・綾部(田崎潤さん)の前で宣言する。「三本の矢」を例えに出し、兄弟助け合うようにと諭す。うわべで物を言う上の二人の息子たちは父親に従うと言うが、しかし、3人の息子たちの中で一番正直で思いやりのある三男三郎(隆大介さん)は歯に衣着せない性格もあり、父親の考えが間違っていると言い放つ。それが気に入らなかい父は、三郎とその重臣・平山(油井昌由樹さん)を追放処分にする。三郎を追放した。長男次男の世話になりながら悠々自適に隠居生活を送るつもりだった秀虎だったのですが、太郎の正室・楓の方(原田美枝子さん)は秀虎を恨んでおり、妻の言いなりの太郎は父を城から追い出します。仕方なく家来を連れて次郎(根津甚八さん)の城へ行くも、先に太郎からの書状で事の経緯を知らされていた次郎からも受け入れてもらえず、三郎を追放した事を悔やみつつ荒れ野を彷徨い歩く・・・という物語です。

仲代達矢さんをはじめ、素晴らしい役者さんばかりで書き始めたらきりが無いのですが、この映画の中でも特に目を引いた役がいくつかあります。

次男次郎の家臣、鉄修理(くろがね)役の井川比佐志さん。太郎亡き後、未亡人となった楓の方を妻とした次郎は太郎同様楓の方に振り回されます。これまでも私は楓の方のワガママっぷりには割と嫌気がさしていました。楓の方から鉄修理が次郎の正室である末の方(とってもかわいらしい宮崎美子さん)を殺すように命られた時なんて、持ち前の機転を利かせてお稲荷さんの頭部を楓の方に差し出します。それを見て怒り狂う楓の方。スカーッとしました!それでも結局楓の方の勢いは治まらず、次郎は楓の方にそそのかされてしまいます・・・。井川比佐志さんて素晴らしい俳優さんですねー。楓の方の話が出たところで、私は楓の方が出るシーンのたびに「うわ、また出た!一体今度は何を言い出すの?」とドキドキしました。原田美枝子さんの妖艶な演技と迫力に驚かされました。

それから、人里を離れて暮らす鶴丸です。髪がぼさぼさなので顔もなかなか見えず、でも立ち居振る舞いや声にとても存在感があり、それが鶴丸の薄気味悪さをより強調していて、映画を観ながらこの役者さん誰だろう、誰だろう?とずっと疑問に思ってました。観終わった後で調べて、「野村武司」という役者さんだと知りました。声に聞き覚えがあったのに知らない役者さんだったので気のせいか・・・と思いましたら、なんと野村萬斎さんの本名でした。なるほど、と納得。

とても見ごたえのある映画でした。また観たいと思います。


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