2013年6月15日土曜日

浮き雲

アキ・カウリスマキ監督の「浮き雲」を観ました。

  • 製作国:フィンランド(1996年)
  • 監督:アキ・カウリスマキ
  • 脚本:アキ・カウリスマキ
  • 出演:カティ・オウティネン、カリ・ヴァーナネン
  • 上映時間:96分

【あらすじ】

ヘルシンキの名店ドゥブロヴニクで給仕長をつとめるイロナ(カティ・オウティネン)と、トラムの運転手ラウリ(カリ・ヴァーナネン)の夫婦は、慎ましくも幸せな生活を送っていた。しかし、ラウリはリストラにあってしまう。なかなか職が見つからず酒に溺れる日々を過ごす。そんな中、イロナの勤めるレストランも大手チェーン店に買収され、イロナも職探しの日々を送る。希望が見出せない中、2人はドゥブロヴニクで働いていた仲間たちと新しいレストランを開く計画を立てる。































画像はこちらからお借りしました。

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冒頭の仲睦まじく暮らす2人のシーンから一転、ラウリがリストラされたと思ったらイロナも無職になってしまい、踏んだり蹴ったり。お酒におぼれるラウリとは異なり、イロナは地に足がしっかりくっついていて、苦しい立場に追いやられたときって女性のほうが強いのね・・・。

失業や生活苦といった重苦しいテーマの中でもいくつか笑ってしまうほほえましいシーンがありました。

ドゥブロヴニクで料理長が酒を飲み過ぎて暴れ、誰も料理長を止められなかった場面にイロナ登場で即解決したり、イロナとラウリが映画を観に行ってラウリが映画を気に入らず映画館のスタッフに文句を言うのですがそもそも映画の代金払っていなかったり、新しいレストランを開業する前にイロナが一時期働いた食堂でのイロナの一人芝居など笑えるシーンがたくさんありました。

紆余曲折あってもとのドゥブロヴニクのスタッフたちと新しいレストランを開店させた時の2人の表情がとても晴れやかで、やっと幸せな生活への一歩を踏み出せたんだなと私まで嬉しくなりました。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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