2013年6月18日火曜日

お茶漬けの味

小津安二郎監督の「お茶漬けの味」を観ました。

  • 製作国:日本(1952年)
  • 監督:小津安二郎
  • 脚本:野田高梧、小津安二郎
  • 出演: 佐分利信、木暮実千代
  • 上映時間:115分



















【あらすじ】

お見合い結婚をした茂吉(佐分利信)・妙子(木暮実千代)夫妻は生まれ育った環境の違いから生活習慣が合わず夫婦仲があまりうまくいっていなかった。茂吉とうまくいっていない妙子の楽しみは時に茂吉に嘘をついてまで学校時代の友達や姪の節子(津島恵子)と出かけたり、旅行へ行く事だった。

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妙子のプライドの高いところや茂吉に優しくないところが理由だと思うのですが、私の主人にはこの妙子がどうしても許せない役どころのようで、妙子が茂吉に冷たくあたったりするとすぐに「何でこんなに意地悪なんだ!」と鼻息荒く怒っていました。男性と女性では見方が違うのねと思いました。私から見ても妙子はあまり茂吉に対して理解力が無いな、とは思いました。ただ、きっと茂吉への愛情をうまく表現できないんだろうな・・・と勝手に思いこんでいました。茂吉はまあ優しくて穏やかこの上ない旦那様なので、そういう意味で妙子がうらやましくもありました。

終盤でお腹のすいた二人が台所へ行くシーンがあるのですが、そのシーンがとてもかわいらしいです。普段の食事は女中さんが作ってくれるため、妙子は台所のどこに何があるかまったく分からないのですが、二人で台所で物を探している姿はまるで小さい子どもがピクニックに行く準備をしているようでとても楽しそうでした。このシーンではじめて茂吉と妙子が夫婦なんだなと思いました。

何度かこの映画に出てきた「カロリー軒」というトンカツ屋さんの雰囲気がよく、そしてとてもおいしそうだったのでトンカツが食べたくなりました。昨日スーパーでトンカツ用のお肉を買ってきたので今晩は張り切ってトンカツにしたいと思います。

後で調べてみたら、この映画の企画は一度お蔵入りになったそうです。じわじわと気持ちがあたたかかくなってくる映画だと思うので映像化されて良かったなと思いました。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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