2013年5月7日火曜日

奇跡の人

今日は1962年の映画「奇跡の人」を観ました。

アン・サリヴァンとヘレン・ケラーの伝記映画です。舞台も有名なのでご存知の方も多いと思います。私は子どもの頃に小学校の図書室で世界の偉人シリーズを読んで三重苦のヘレン・ケラーの事を知りました。

映画では冒頭、ヘレン(パティ・デューク)の家族はヘレンとコミュニケーションをはかれないことから一切躾もできずにヘレンを好き放題にさせて困り果てているのです。ただ、ヘレンのお母さんだけはヘレンの心の中にみんなと同じように見たり聞いたりできるようになりたい、という希望があると信じていて、母親の愛って深いなあとあらためて思いました。

その後アン・サリヴァン先生(アン・バンクラフト)がやって来て粗暴なヘレンに懸命な努力でヘレンの心を開き、しつけや言葉を教えようとします。この映画でパティ・デュークもアン・バンクラフトもアカデミー賞を受賞しているのですが、当然だろうな・・・と納得の二人の迫真の演技です。時に厳しすぎるのではないか、と思う箇所ももちろんありましたし、二人を見守る家族の葛藤が辛くもありました。それらを乗り越えてヘレンが水が「水」とよばれていることを理解し「ウォーッ!ウォーッ!」と叫ぶシーンはとても感動しました。

サリヴァン先生との出会いがヘレンを変えたように、人との出会いって大切だな、と考えさせられた映画でした。