2013年5月29日水曜日

お早よう

小津安二郎監督の「お早よう」を観ました。

  • 製作国:日本(1959年)
  • 監督:小津安二郎
  • 脚本:小津安二郎、野田高悟
  • 出演:笠智衆、久我美子、杉村春子
  • 上映時間:94分


【あらすじ】

東京郊外のいくつかの家族が住んでいる住宅地が舞台。
ご近所付き合いがとても濃い地域で子供たちはいつも一緒に遊んでいる。最近は勉強をしないで、テレビのある派手好きな若夫婦の丸山家に入り浸っており、親たちはそれが気に入らない。特に子どもたちに大人気の相撲がはじまる時間になると親の言う事は一切無視でテレビにかじりついてしまうのである・・・。

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当時の世相がよく分かる映画です。
日本でテレビが普及しはじめて、テレビのある家はどこも大人気。相撲界では若乃花が大活躍していて子供たちは相撲に夢中になっていて興味深かったです。今の子どもたちには相撲はあまり人気が無いようですし。それから、林家の実ちゃん達が着ていた学生服と学生カバンが懐かしかったです。今はとてもおしゃれな制服の学校ばかりですよね。

勇ちゃん役を演じた当時子役の島津雅彦さんがとてもかわいいんです。子供たちは英語を習っていて、小さい勇ちゃんのセリフに「アイラブユー!」というのがあります。意味を分かって言ってるのかな?と思って笑ってしまいました。どこへでもお兄ちゃんの実ちゃんにくっついていく姿もとってもほほえましかったです。

小津監督の映画を観るといつも思うのですが、セリフのある役者さんを正面から撮影する技法は自分がその役者さんと対面しているような気分になってとても面白いです。

ご近所同士のちょっとした揉め事はありますが、特に大きな事件があるわけではなく、当時の一般的な家庭の日常を描いたとてもほのぼのした映画だと思いました。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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